高精度VRと行動解析AIエンジンを提供する株式会社ジョリーグッドは 、国内最先端の認知行動療法研究機関である、国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター(東京都小平市、センター長:堀越勝、以下 認知行動療法センター)と共同で、うつ病患者に対する認知行動療法をベースにした VRの検証を開始します。医療領域において、実際のうつ病患者を対象とした研究は、これが世界初となります。また、ジョリーグッドは、「認知行動療法VR」に関わるシステム技術の特許を2020年2月に出願しています。
■認知行動療法とは
認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapies; CBT)は、認知に働きかけて気持ちを楽にする精神療法(心理療法)の一種です。認知は、ものの受け取り方や考え方という意味です。ストレスを感じると私たちは悲観的に考えがちになって、問題を解決できないこころの状態に追い込んでいきますが、認知療法では、そうした考え方のバランスを取ってストレスに上手に対応できるこころの状態をつくっていきます。うつ病治療において、認知行動療法は第一治療選択のひとつで、軽症の状態に対しても適用が推奨されており、幅広い対象に適用が可能です。
うつ病の特徴として、活動が低下し、自室等に引きこもり、反芻を繰り返すことでネガティブな気分が悪循環するという傾向があります。認知行動的な観点に立てば、うつ状態では様々な考えや行動から、ポジティブな感情を体験する機会が邪魔されているとも捉えられます。
ジョリーグッドが発達障害者向けに開発提供しているソーシャル・スキル・トレーニングVRサービス「emou」(エモウ)は、認知行動療法の一つであり、このemouが接点となり認知行動センターの主要メンバーらと出会い、本共同研究の合意、契約に至りました。
<メディア掲載>
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